登記法の学習では申請書の暗記が大前提
司法書士試験では、不動産登記法と商業登記法の2科目だけで総得点280点中142点、およそ50%もの割合を占めるわけです。司法書士試験に臨む以上、避けては通れない科目であります。
そして、登記法の学習の初歩は、何十とある登記申請書の雛形を覚えるという気の遠くなるような作業です。申請書の雛形(ひながた)を覚えてやっとスタートラインに立てたといった段階です。
この申請書の雛形をどう覚えるか、今回の記事はそれが焦点です。
申請書の雛形をパワポで作れば見返しやすい
多くの受験生が、予備校のテキストにあるものや自身でまとめたノートを都度都度見返したり、あるいは別に雛形集を購入し、膨大な時間を費やし暗記に努めていることかと思います。
(なお、申請書様式は法務局のホームページでも参照できます。)
これらの方法でも自分に合っていれば何ら問題はありません。しかし、どうも頭に入りにくいという方もなかにはいらっしゃるかと思います。
予備校のテキストであれば申請書以外の記述もあるので一度に見返しにくく、自作ノートでは申請書雛形の順序を入れ替えられない、という欠点があります。また、雛形集では試験に必要な情報が網羅されているので情報過多となり、自分がすでに理解している申請書雛形や論点も重複して見なければならないという欠点もあります。暗記用のテキストは分厚ければ分厚いほど気が滅入るものです。
そこで、私はパワーポイント(MacならKeynote)で登記申請書の雛形集を作成して覚えることをお薦めします。
↓ 実際に作成した申請書雛形のイメージです
こういった具合にどんどん申請書を連続ページで作っていきます。
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パワポで作る利点
利点としては以下の事項が挙げられます。
(1)間違えた箇所を赤字やフォントサイズを変える等して強調しやすい
(2)すでに覚えた雛形や、記載するまでもない添付情報等を省略できる
(3)申請書雛形の並びを自由に入れ替えができる
(4)Googleドライブ等のクラウドに上げればいつどこからでも見直しできる
(5)高速で申請書雛形を復習できる
(1)間違えた箇所を赤字やフォントサイズを変える等して強調しやすい
自分が間違えた箇所、覚えにくい箇所、過去問に出てきた箇所など自由に改変することが可能です。切羽詰まっているときは、強調された箇所だけざざっと見直せば時間をかけずに復習が可能です。
(2)すでに覚えた雛形や、記載するまでもない添付情報等を省略できる
自分が習得した雛形は強調箇所を戻したり、スライドから削除することで、自分の申請書雛形集をどんどんスリム化していくことが出来ます。無駄な重複を避け、短時間での復習を可能にしていくことができます。
(3)申請書雛形の並びを自由に入れ替えができる
答練や模試で出てきた申請書雛形を自由に挿入して入れ替えることが可能です。最近、記述問題で頻出している用益権や信託登記は直前期までには後からどんどん挿入していくことになります。
(4)Googleドライブ等のクラウドに上げればいつどこからでも見直しできる
通勤・通学中や就寝前に、スマホでぼーっと申請書を気楽に見返して復習することも可能です。そして、日々見返していると、数分でパワポを見直せるようになっていきます。そうすれば、答練や模試、本試験前にもざっと見返すことができます。
(5)高速で申請書雛形を復習できる
紙媒体であれば、ぺらぺらめくる労力や不要なページを飛ばす労力がかかりますが、パワポであれば、スクロールやキーボードワンタッチで申請書雛形をすいすい読み流していくことが可能です。
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実践動画
私が作成していた申請書雛形を見返してみた動画です。
何度も読み返していたので、直前期では2分程度で復習が完了するようになり隙間時間に重宝しました。
申請書の雛形がなかなか覚えられないという方はぜひ試してみて下さい。
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