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【司法書士試験】科目別勉強法

今回の記事では、司法書士試験における科目ごとの勉強法についてざっくりまとめてみました。
 

民法

 
過去問・答練・模試、必要に応じて他資格の過去問を繰り返し解きながら、条文を頭に馴染ませ、自分の知らない判例を減らしていく作業がメイン。過去問は昭和のものも含めて全て解きたい。いくら繰り返しても繰り返し過ぎるということはない。単純な肢の正誤だけでなく理屈付けまで、95%以上正確に押さえたい。判例は、判例六法professional掲載の判例を全て”知って”いる(さすがに覚えているまでの必要はない)状態が理想。直前期には、条文を耳で聴いたり、口にすることで徹底的に刷り込んでいく。
 
(司法書士受験にお薦めの六法についてはこちらから)
 

憲法

 
過去問が少ないうえ、繰り返しやる意義は低い。1年に2回くらい解けば十分。どのような範囲からどのようなレベルの問題が出るかを把握しておくことが重要。答練・模試や他資格の過去問で網羅的に論点をカバーしておけるように演習を行う。議決要件など単純なものは完全に暗記しきる。直前期には条文を素読、音読して染み込ませておく。
 
(司法書士受験生が司法試験の短答式過去問を解く意義についてはこちらから)
 

刑法

 
過去問は平成以降のもので十分かもしれない。昭和のものは少し傾向が外れる。ひねった問題は出ず、判例を問う簡単な問題が多い。本年度で予測される論点のみ司法試験の過去問でも演習をしてカバーしておくと盤石。条文も一度くらいは通読してもよい。
 
司法試験・予備試験 体系別短答式過去問集 (3) 刑法 2018年 (W(WASEDA)セミナー)

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会社法

 
平成18年度以降の過去問だけ解く。演習量が絶対的に不足するので、他科目以上に答練・模試・他資格の過去問で補う必要あり。さらに他科目以上に改正点や未出の論点が出やすい。判例はあまり出ない。問題を解く過程で、条文で根拠を確認すべきかまでは疑問。条文が読みやすい択一六法等を使うか、テキストで確認でも事は足りる。会社法は、暗記量が多く記憶が薄れやすいため、予備校テキストだけでなく学者の基本書で理屈をつけて理解を進めると得点が伸びやすい。条文は、予備校テキストや基本書を読み進めながら適宜確認しておき、直前期に一度か二度程度通読するのがよい。
 
(会社法の基本書についてはこちらから) 
 

民事訴訟法/民事保全法/民事執行法

 
民事訴訟法は、過去問と条文の読み込みを繰り返し、出題済みの箇所とこれから出題されそうな未出の箇所とを把握する。暗記でカタが付くものが多い。準備的口頭弁論と弁論準備手続、手形訴訟と少額訴訟など、単体ではなくそれぞれの概念の特徴を比較しながら覚えていくと得点に直結する。民事保全法も条文数が少ないので、過去問に加えて条文の読み込みも行う。民事訴訟法との比較で覚えていくと理解が進みやすい。民事執行法は、範囲も条文も無駄に広いので過去問で出たもののみ押さえておけばよい。
 
なお、ある程度、勉強が進んだ段階で傍聴に行くと理解が進む。無料なので暇つぶしや気分転換にもよい。
 
下記のような小説で流れを大まかに掴んでおくのもいい。
小説で読む民事訴訟法―基礎からわかる民事訴訟法の手引き

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供託法

 
テキストを呼んで過去問を繰り返しておけばよい。直前期には2時間程度で過去問全てを解き切れるようになれれば理想。
 

司法書士法

 
過去問と条文のみ押さえておけばよい。余力がある方は、先を見越して口述試験対策をしておくと筆記試験対策にも繋がる。
 

 

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不動産登記法

 
択一は、過去問のみひたらすら繰り返しておけばよい。都度都度、条文や先例に当たらずとも事は足りる。しかし、一度くらいは不動産登記法、不動産登記令、不動産登記規則を通読しておいてもよい。
 
記述は、年明け以降、不登法か商登法か一日一問解いて勘を養っていきたい。過去問以外で、いかに記述の問題を集められるかが大事。記述の過去問は繰り返し解く必要なし。解くにしても1,2ヶ月程度のスパンを空けたい。
 

 

2018年版 司法書士試験 合格ゾーン 択一式過去問題集 不動産登記法 上

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商業登記法

 
平成18年度以降の過去問だけ解く。会社法と同じ。総論が手薄になりがちなので丁寧に。
 
記述は不動産登記法と同じ。
 
2018年版 司法書士試験 合格ゾーン 択一式過去問題集 商業登記法

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