平成29年度の司法書士筆記試験が7月に終わってしばらくして、合否に悶え続ける気持ちから逃げ出したい一心で始めたこのブログも早いもので4ヶ月が過ぎて、記事も80を数えるようになりました。開始した当初は、このようなニッチなコンテンツは誰も見やしないだろうから、自分の日記帳になればという思いで好き放題に書き散らしておりましたが、想定以上の数の方々の目に届いており気恥ずかしい思いばかりしております。
それこそ誰も読んじゃあいねぇだろうなと高をくくっていた記事に限って、「あの記事を読んでつじさんはなんて優しい人なんだと思ったよ」なんて言われて、それは全くの買い被りではありますが、それだけで駄文をしこしこ綴り続けてきた甲斐があったというものです。報われました。
このブログを始めたときのコンセプトは、予備校の口車に乗せられて司法書士なんて目指すもんじゃあねぇよ、というものでした。しかし、そうした思いも最近ではゆらぎ始めてきてしまいました。自分が選んだ道とはいえ、六畳一間の狭く臭い部屋で一分一秒を惜しんで一平ちゃん塩ダレ味ばかり食して、六法をめくって過去問を気が狂ったように昼夜繰り返していた生活から脱して、好きなものを好きな人達と毎日一緒に飲み食いできるという生活が楽しすぎて。今では、それを目指すのもそれほど悪くはない、そう言えてしまいます。
twitterでも呟いたことではありますが、私自身、受験生の労苦ももちろん身に沁みているのでこんなに享楽的な日々を過ごしてもいいのかと極稀に煩悶したりもしますが、逆に、受かりさえすればこんなに馬鹿になれる日々が待っているんだということを示すことで、多少なりとも受験勉強へのモチベーションとなる存在になれたらというような無茶苦茶なこじつけを作りながら、明日も飲める相手を探したりしている今日この頃であります。
そんなちゃらんぽらんな私でも、合格証書を貰って面接を経て連合会の許可が下りてしまい、なんとか司法書士になれました。「司法書士になる!」という半ば、自棄っぱちでタイトルをつけたこのブログで、「司法書士になった!」というブログ記事を綴れる日が来るとはゆめゆめ思ってはいませんでしたので、感慨深いものがあります。
最近、これからあなたはどうするのか、と聞いてくれる奇特な方もなかにはいらっしゃるのですが、私自身、呆れるほどに何も指針を立てておりません。今までと同じよう、その場その場で面白そうな選択肢を選んでいくのだろうと思います。というよりも、成り行き任せのそういった生き方しかできないのでしょう。司法書士になった!というのも結局は通過点に過ぎず、他になりたいものがまた出てくるのかもしれません。
しかし、このアホみたいにムズい試験に合格したからには、もはやどんなものにでもなれるような気もしないでもないなとすぐに増長するのが私の愚かで浅はかな性癖なのでありましょう。
最後にこのブログを読んでくれているあなたに感謝です。あなたが読んでくれているからここまでがんばれたような気もします。これからも気の向くままに悪文乱筆を重ねていきますが、よろしければもう少しお付き合いくださいませ。
ありがとう。