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【就職活動】司法書士事務所へのちょっといい質問まとめ

先日の記事では司法書士の就職・転職活動におけるエージェントをまとめました。
今回の記事は、司法書士事務所に就職活動をする際に私が用意していた質問をまとめたものです。
 
就職活動中の方に、少し話したところ、意外と参考になったという部分もあったようなので共有してみます。
 
面接が一通り終わった後の「最後に質問は?」で沈黙になることほど気まずいものはないですからね。私は常に先方がしてきた質問以上の数の質問を最後に畳みかけるようにしておりました。
 
なお、就職面接は単なる雇用契約の前交渉に過ぎないので、双方が品定めする場と割り切るのがよいでしょう。
 
媚びを売る必要も背伸びする必要もありません。仮にそうやって入所してもしんどいだけです。ありのままの姿で申込と承諾を結びましょう。
 

事務所に対して

 
・社名・ロゴの意味は
▷代表がどんな思いを持っているかやその人となりを知ることができる(聞かれると喜ぶ経営者が多い)
▷HPに書かれていることも多いので注意。それを踏まえたうえで深掘りしていく
 
・法人化する予定はあるか/法人化した理由は/法人化して変わったことは
▷一つのターニングポイントとなることが多いのでその背景を知る
 
・代表の経歴、独立の経緯は
▷どのようなことを考えてどのような働き方をしてきたか、どういう上司や部下、同僚がいたのか
▷だいたい自分が受けてきた指導や働き方をそのまま部下に施す経営者が多い
 
・主なクライアントのルートは?(士業?銀行?他?)
▷狭く深くか、広く浅くか
▷紹介で回っているのか、常に新規開拓し続けているか
▷代表のマンパワーか、事務所としてのチームパワーか
 
・新規開拓は必要になるか
▷必要となると負担も大きいが開業するときの礎にはなる
▷代表から下りてきた仕事をさばくだけか、主体的に動くことが求められるか
 
・事務所規模は拡大意向か、現状維持か
▷業務負担と給与はそれに比例する
 
・今後のビジョンは(注力していく分野は?)
▷代表自身が今後の展望を持っているか
▷そしてそれを社員とも共有できているか
 
・スタッフはどういう嗜好の人がいるか
▷ざっくりとした質問で、代表がスタッフ一人一人のことをどれだけ把握しているか
 
・スタッフは勤務意向か独立意向か
▷独立意向のある人間でも働けるか、あるいは独立意向のない人間でも働けるか
 
・実際に独立したスタッフはいるか
▷辞めたスタッフとも良好な関係が築けているか否か
 
・クライアントとの接待や会食はあるか、あるなら頻度は
▷クライアントとの関係性によって仕事を作る事務所か否か
 
・飲み会、イベント等の頻度
▷社内交流を重視する事務所か否か
▷プライベートがどこまで割かれるか
 

 

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待遇面に対して

 
・どういう人材を欲しているか
▷能力面、性格面
▷自分がいくら入りたい事務所で無理くり入所しても、事務所が求める人材でなければどちらのためにもならない
 
・キャリアプラン(どういうタイミングでどういう業務に携わっていけるか)
▷そもそもキャリアプランというものがあるか、行き当たりの業務を任せられるだけではないか
▷1年後、3年後、5年後、どういう業務を任せられるか、給与面での待遇はどうなるか
 
・昇給のタイミングとその基準
▷定性的評価か定量的評価か、そもそも評価体制があるか
 
・個別で受託した案件の取扱いはどうなるか
▷個人開拓が歓迎される事務所なのか否か
 
・事務所内での作業と外部での折衝との割合は
▷具体的にどういう働き方になるか
▷人と会う比率はどれだけあるか
 
・求人記載の残業は平均か、それとも閑散期か
▷事務所によっては残業時間は月によって変動が大きい
▷求人票記載の残業時間はどれだけ実態を写しているものか
▷繁忙期になると残業時間(退社時刻)はどう変わるか
 
・土日祝に出勤はあるか、あるなら頻度は
▷注力業務やクライアントの種類によっては土日出勤もままある
▷週休二日か、完全週休二日か
▷休日出勤の場合は振替が取れるか
 
・司法書士登録はいつからか
▷いつから”司法書士”になれるか
 
・今後の採用計画は
▷毎年定期的に人材採用するのか
▷欠員補充か、それならば退職の理由は
 
・書士会会費、支部会費、登録費用の負担は
▷ここがどれだけ負担されるかで実質の年収は変わる

おわり

え、こんなん聞いたら先方の心証悪くなるやん、あほやろこのハゲって思う方もなかにはいらっしゃるかもしれませんが、単純に聞きたいことを聞いて、臍を曲げるような事務所が万一あるとするなら敬遠すべきようにも思えたりもしなくもないです。
 
一口にまとめれば、聞きたいことを聞く、結局はそれだけの話です。それがお互いにとって一番いいことのように思えます。
 

 

なお、司法書士の合格者にはいないとは思いますが、面接を少し極めようと思うなら、就職活動者向けの面接マニュアル本よりも、企業の人事向けの面接本を読むと参考になる部分が多いと思われます。

 

よくある、ああいう質問はああいう意図で、ああいう答えを求めてるんだなということが解るようになります。それをテクニックで攻略したところでどうだという話ではありますけども

コンピテンシー面接マニュアル

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