SARASA ボールペン 0.5mm時代
赤貧の学生時代から使用していた定番中の定番。インク切れ時に、いつでもどこでも購入したいというニーズにばっちり応えてくれる心強いやつ。しかし、あろうことか、愚昧な私は自らの技量を棚に上げ、各種類の株式の内容の変更を解答用紙に書き切れない原因は、ペン先の太さが0.5mmであるが所以ではないかと訝り、細いペン先に焦がれ始めていく。
SARASA ボールペン 0.3mm時代
線幅を0.2mmほど細いものにする。かくして、各種類の株式の内容まで細かく書けるようになったはいいが、当然その分ペン先が尖っているので、紙をたびたび引っ掻き、それがストレスとして徐々に蓄積していく。ペン先を鋭くしたところで、思考が鋭くなるわけでもないので、結局、制限時間内に書き切ることは出来ず。1番抵当権の効力を所有権全部に及ぼす変更の「及」の字でいつも用紙を切り裂いてしまう。今度は、制限時間内に書き切れぬのは、尖りのせいだとし、滑らかなペン先を求め始める。
ドクターグリップ 0.7mm 時代
パイロット ボールペン ドクターグリップ フルブラック BDGFB80F-B 0.7mm ブラック
- 出版社/メーカー: パイロットコーポレーション
- メディア: オフィス用品
- この商品を含むブログを見る
スレンダー系のあとはぽっちゃり系ということで、細すぎた0.3mmの反動で太すぎる0.7mmを使用し始める。当初はそのペン先の摩擦抵抗の低さに心躍るも、当然に太すぎるために、議事録の「議」の字を書くのがほとほと嫌になる。ぽっちゃり系の乳房のような、ぽっちゃりしたドクターグリップのグリップ部分も揉み飽きる。そして、ようやく万年筆という概念を知る。
万年筆 KAKUNO 時代
合格者は皆万年筆を使っているというデマを小耳に挟んだ私は、相変わらず貧に窮していたので、手始めに1,000円以下で購入できる、パイロットの万年筆『カクノ(細字)』を購入する。そして、その筆記の滑らかさに感動する。万年筆は、ボールペンで書いている感覚とは全く異なり、鉛筆で書いているような感覚で、インクで紙に文字がすらすら書けていく。しかし、インク詰まりのメンテナンスが億劫であったりしたために、やっぱり安物は安物だなと格安万年筆は封印される。
Sponsored Link
万年筆 センチュリー 極細 時代
二本目の万年筆。『カクノ』よりグレードを多少上げる。万年筆で回答を作っている自分に陶酔することはできるが、陶酔したからといって、検討速度が上がるわけでも正答率が上がるわけでもなし。例のごとく、キャップの開け閉めであったり、インクの補充が億劫となって万年筆自体をお蔵入りとする。
無印良品 さらさら描けるゲルボールペン 時代(現在)
どこのファミリーマートでも置いてある汎用型ボールペン。無印良品の文房具は概して性能が良い。このボールペンも例外でなく、「さらさら描ける」という謳い文句は伊達ではない。SARASAよりもさらさらと、サインペンのような滑らかさで文字が書ける。紆余曲折を経たうえで、辿り着いたシンプルの極致。
終わり
お気に入りの文房具に出会えると勉強も楽しくなりますね。
試験を乗り切れる相棒と、皆が出会えますように!